回復ドライブを利用してWindowsのリカバリーディスクをUSBメモリに作成する方法


先日ノートパソコンがクラッシュしてしまい、修理に出す羽目になってしまいました。幸いまだ保証期間内だったので無料で直してもらえましたが、大事なデータは消えてしまいました。

もし、USBメモリでリカバリディスクを作成していれば、自分でパソコンを復旧させ、大事なデータも守ることができたのではないかと思うと悔しくてなりません。

パソコンと保存された大事なデータを守るためにも、リカバリディスクを作成することを強くおすすめします。

その教訓を胸に、このページではWindows PCでのリカバリディスクの作成方法についてご紹介したいと思います。







USBメモリを用意する


リカバリディスクを作成するソフトは、Windowsに標準でインストールされています。そのため、リカバリメディアを作成する場合に必要になるものは、USBメモリだけとなります。

では、USBメモリを用意する場合、どれくらいの容量があれば良いでしょうか?

下の画像は筆者のノートパソコンのディスクの様子なのですが、赤で囲ったところが初期化用の回復データになります。足し合わせると16GBくらいありますね。

このデータをUSBに保存することになるので、このデータ量がちょうど収まるUSBメモリが必要となります。





今回の場合だと16GBちょっとなので、16GBのUSBメモリでは足りませんね。つまり、32GBのUSBメモリが必要となります。

もし、自分のPCでどれくらいの容量が必要かどうかよくわからないという場合には、32GBのUSBメモリを用意しておくことをおすすめします。

というのも、最近のパソコンは大体16GB前後くらいの回復データになっていることが多いです。もちろん、すべてのパソコンでそうなっているとは限らず、16GBよりも少ない容量ですむ場合もありますが、うまく回復メディアを作成できなかったということを回避するためにも、余裕を持って32GBのものを用意しておくと安心です。

最近はUSBメモリの価格がとても安くなっていて、32GBのUSBメモリが1,000円以内で購入できます。

実際、筆者もバッファロー製の32GB USBメモリを890円で購入できました。


バッファローUSBメモリ32GB




リカバリディスクの作成手順


USBメモリが準備できたら、いよいよリカバリディスクを作成します。以下では作成手順をご紹介します。

(1)リカバリディスクの作成には、おおよそ1時間程度かかります。この間にパソコンが勝手にスリープしてしまったりしないように、最初に設定を変更しておきます。

デスクトップのWindowsアイコンをクリックし、電源アイコンの1つ上の設定をクリックします。




画面左のメニューから「電源とスリープ」をクリックします。スリープの項目について、スリープ状態になるのを2時間または3時間に設定します。





(2)次に、USBメモリをパソコンに挿しておきます。


(3)デスクトップの画面左下にあるWindowsアイコンを右クリックし、検索メニューをクリックします。






(4)一番下のキーワードボックスに「回復ドライブ」と入力します。





(5)下の画像のように、回復ドライブのアプリが表示されますのでクリックします。





(6)ユーザーアカウント制御ダイアログが開きますので、「はい」をクリックします。





(7)回復ドライブの作成ウィザードに進みます。「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックが入っていることを確認して、「次へ」ボタンを押します。





(8)使用可能なドライブとしてUSBメモリが認識されますので、問題なければ「次へ」ボタンを押します。





(9)回復ドライブの作成を行います。USBメモリに保存されている内容はすべて消去されますのでご注意ください。問題なければ「作成」ボタンを押します。





(10)回復ドライブの作成中になります。だいたい1時間程度かかります。





(11)リカバリディスクの完成です。「完了」ボタンを押して終了します。





筆者のノートパソコンで回復メディアを作成したときには、下の画像のようになっていました。大体18GBほど使用したことになります。





以上でUSBメモリにリカバリーディスクを作成することができました。これで万が一パソコンに不具合が起こってしまっても、回復できる可能性が高くなります。




完成したリカバリディスクはどうする?


できあがったUSBメモリは、どのパソコンに使用するかということがわかるように、付箋やメモなどと一緒に大事に保管しておきましょう。

特にパソコンを複数台所有しているときは、どのUSBメモリがどのPCに対応しているのかということがわからなくなってしまいますので、メモを残すことはとても重要です。

できることなら、リカバリーディスクを使用する機会が訪れないことを祈りたいものです。




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