[レビュー]ロリポップ・レンタルサーバーの速度や機能を評価


ロリポップは初心者でもとても簡単に使うことができ、機能が充実したレンタルサーバーです。

18年の実績があり、これまでに170万人以上の人が利用したサイトで安定感があります。

WordPressが簡単に使えるのはもちろんのこと、WordPressの高速化機能も搭載されています。さらに、PHPやPython、Ruby、Perlなどのプログラミング言語や、データベースとしてMySQLが使えます。

今回、ロリポップのスタンダードプランにて、各プログラムやデータベースの実行速度を測定したり、機能を使用した内容についてレビューをご紹介します。




ロリポップでは10日間のお試し期間があります


  ロリポップ!




このレビューではロリポップのスタンダードプランを用いています。




プログラミング言語の実行速度とバージョン


ロリポップでPHP、Python、Ruby、Perlの各プログラミング言語の実行速度を計測しました。

実行条件は以下の通りです。乱数を発生させる時間を言語ごとに計測しています。


1.乱数を50万回発生させるのに要する時間を計測
2.1を10回繰り返し、その平均時間を算出
3.1~2を1時間に一回実行し、24時間に渡って計測




PHP


PHPの実行速度を24時間にわたって計測しました。その結果が以下のグラフになります。



PHPのバージョンは7.4と5.6を使用しました。

PHPはバージョン7.4が平均7.01ms(1回の乱数発生につき1.42×10-5ms)、バージョン5.6が平均14.50ms(1回の乱数発生につき2.90×10-5ms)となりました。

バージョン5.6とバージョン7.4では約2倍の差がありました。PHPを使用するのであれば、バージョン7.4を使用すると高速な動作が可能になります。

PHP 7系のバージョン(7.3や7.1)でも試したところ、PHP7.4と同様の速い速度が出ていました。PHP7系であれば、高速に動作しますので適宜バージョンを選択すると良いでしょう。

時間帯によって遅くなるということもなく、どの時間帯でも高速で安定していました。


   PHP7.4 PHP5.6 
平均 7.01ms  14.50ms
乱数を1回発生させるのに要する時間 1.42×10-5ms  2.90×10-5ms



ロリポップで利用できるPHPのバージョンは以下のようになっています。


   利用可能バージョン
PHP 7.X 7.4 / 7.3 / 7.1
PHP 5.X 5.6 / 5.5 / 5.4 / 5.3


PHPは最新の7.4系が使えます。新規にサーバーを契約すると、PHP7.Xが使えます。PHP5.Xは新規契約の場合には使えませんのでご注意ください。以前からサーバーを借りている方は、PHP 5.Xが使える場合があります。

バージョンの切り替えは管理画面から簡単に行うことができます。





Python


Pythonの実行速度を24時間にわたって計測しました。その結果が以下のグラフになります。





今回、Python 3.4とPython 2.7の各バージョンで計測を行いました。

Pythonはバージョン3.4が平均68.62ms(1回の乱数発生につき1.37×10-4ms)、バージョン2.7が平均71.76ms(1回の乱数発生につき1.44×10-4ms)となりました。

Python 3.4の方が若干速かったですが、それほど大きな違いはありませんでした。時間帯による違いもあまりなく、安定していました。

   Python 3.4 Python 2.7
平均 68.62ms 71.76ms
乱数を1回発生させるのに要する時間 1.37×10-4ms  1.44×10-4ms



ロリポップで利用できるPythonのバージョンは以下のようになっています。ロリポップではPython 3系とPython 2系の両方を使うことができます。

  利用可能
バージョン
対象プラン
Python 3.X 3.4 エコノミー、ライト、スタンダードプラン
3.7 ハイスピード、エンタープライズプラン
Python 2.X 2.7 エコノミー、ライト、スタンダードプラン



契約するプランによってバージョンが少し変わります。
エコノミー、ライト、スタンダードプランではPython 3.4/2.7、ハイスピード、エンタープライズプランではPython 3.7が使えます。





Ruby


Rubyの実行速度を24時間にわたって計測しました。その結果が以下のグラフになります。




Rubyのバージョンは2.0と1.9になります。

実行速度は、Ruby 2.0が平均44.51ms(1回の乱数発生につき8.90×10-5ms)、Ruby 1.9が平均68.59ms(1回の乱数発生につき1.37×10-4ms)となりました。

Ruby 2.0の方がRuby 1.9よりも速いという結果になりました。

   Ruby 2.0 Ruby 1.9
平均 44.51ms 68.59ms
乱数を1回発生させるのに要する時間 8.90×10-5ms  1.37×10-4ms



ロリポップで利用できるRubyのバージョンは以下のようになっています。ロリポップではRuby 2系とRuby 1系の両方を使うことができます。


   利用可能
バージョン
対象プラン
Ruby 2.X 2.0 エコノミー、ライト、スタンダードプラン
2.6 ハイスピード、エンタープライズプラン
Ruby 1.X 1.9 エコノミー、ライト、スタンダードプラン


契約するプランによってバージョンが少し変わります。
エコノミー、ライト、スタンダードプランではRuby 2.0 / 1.9、ハイスピード、エンタープライズプランではRuby 2.6が使えます。





Perl


Perlの実行速度を24時間にわたって計測しました。その結果が以下のグラフになります。




Perlは平均45.0ms(1回の乱数発生につき9.00×10-5ms)で実行が可能です。時間帯によって遅くなるということもなく、どの時間帯でも安定していました。


平均 45.0ms
乱数を1回発生させるのに要する時間 9.00×10-5ms



利用できるPerlのバージョンは以下のようになっています。


   利用可能
バージョン
対象プラン 
Perl 5.X 5.10 エコノミー、ライト、スタンダードプラン
5.30 ハイスピード、エンタープライズプラン


Perlのバージョンは契約プランによって変わります。エコノミー、ライト、スタンダードプランの場合は5.10、ハイスピード、エンタープライズプランでは5.30となります。





データベース: MySQLのバージョンと実行速度


MySQLの実行速度を24時間にわたって計測しました。その結果が以下のグラフになります。





MySQLの実行条件は以下のようになります。データベースへの接続と実行はPHPを利用しています。


MySQLのバージョン: 5.6
PHPのバージョン: 7.4

<前提条件>
・100万件のデータが登録されたテーブルAを用意。
・インデックスを追加。

<処理内容>
1.上記テーブルAに対して、select文を実行してlike検索を行う。
2.上記テーブルAに対して、update文を実行してデータの更新を行う。
3.1と2の処理を50回繰り返す。
4.3を10回繰り返し、その平均時間を算出
5.1~4を1時間に一回実行し、24時間に渡って計測



MySQLは平均45.78ms(select文とupdate文の1セットの処理につき0.92ms)で実行が可能でした。時間帯によって遅くなるということもなく、どの時間帯でも安定していました。


24時間の平均 45.78ms
select文とupdate文の1セットの実行に要する時間 0.92ms



利用できるMySQLのバージョンは以下のようになっています。


  利用可能バージョン
 MySQL 8.X
MySQL 5.X 5.6


ロリポップではMySQL 5.6が使えます。MySQL 8.Xは使うことはできません。

データベースの操作は、管理画面からphpMyAdminというツールを使うことができます。ブラウザから操作でき、SQLを入力することなくテーブルの作成や参照ができたりします。もちろん、SQLを直接実行することも可能です。

また、SSHによってコマンドラインで直接操作することも可能です。




独自ドメインとSSL


ロリポップではレンタルサーバーを申し込むと、**.lolipop.jpや**.holy.jpなど、20種類以上あるサブドメインを1つ使用することができるようになります。

このサブドメインとは別に独自ドメインを取得して使用することも可能です。ロリポップの会社が運営するドメイン取得サービス「ムームードメイン」との連携ができますし、お名前.comなど他のサービスで取得した独自ドメインも設定することが可能です。


また、SSLを無料で設定することが可能です。設定メニューがありますので、それに従っていけば簡単にホームページをSSL化することが可能です。

 ロリポップでSSLを無料で設定する方法




安心のセキュリティ


ロリポップはセキュリティ機能が充実していますので、安心してサイト運営に取り組むことができます。

具体的には以下のようなセキュリティ機能を利用することができます。


・特定のページに対してIDとパスワードによるアクセス制限をかける
・海外からのアタックを防ぐ
・特定の接続元のみFTPによるアクセス制限を許可する
・WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)
・ウイルスメールや迷惑メールの防御


詳しくは以下の記事にまとめていますのでご覧ください。

 ロリポップの充実したセキュリティ機能




SSHが使える


ロリポップではSSHを使うことができます。

プログラムを書いてサーバーに設置する際に、SSHが使えるととても便利ですね。

SSHは初期状態ではOFFになっていて、設定を変更することで簡単に使えるようになります。いつもSSHが使えるようにしておいてもいいですし、セキュリティを万全にするのであれば、使用しないときはOFFにしておくと安心です。






WordPressのインストールが簡単にできる


ロリポップにはWordPressを簡単にインストールできる機能が備わっています。わずか数ステップでWordPressでの運営が可能です。

 ロリポップでWordPressをインストールする方法





サイトの高速化が可能


ロリポップは通常でもとても速いレンタルサーバーですが、ロリポップアクセラレーターという機能を利用することで、さらなる高速化が可能です。




キャッシュサーバーを使うことで高速化を実現しますので、WordPressなどアクセスがあるたびに動的にページを生成するようなサイトの場合は、サイトが高速に表示されることを期待できます。

また、アクセス数が多いサイトを運営している方にとっても、アクセスの緩和効果がありますので、同時接続数の上限を超えてエラーの発生を減らすということにもつながります。





アクセス数が増えても大丈夫


アクセスが集中すると、503エラーが発生してサイトが表示されなくなってしまいます。そうなってしまっては困りますよね。

ロリポップでは、同時アクセス数を拡張する機能が搭載されていて、アクセスが集中しても503エラーが発生しにくくすることができます。

一度使用すると3日間有効になります。再使用できるのは7日後からになります。

予約機能もあり、アクセスの増加が事前にわかっている場合はこの機能を使うと効率的にサイト運営を行うことができます。





まとめ


ロリポップはとても使いやすく、人気のあるレンタルサーバーです。

プログラムの実行速度も速いですし、WordPressを簡単に使うことができたり、サイトの高速化やセキュリティ機能が充実していて、とても使いやすいです。

ロリポップでは10日間の無料お試し期間がありますので、是非利用してみてはいかがでしょうか?


  ロリポップ!



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