WEBエンジニアの種類


WEBエンジニアには主に以下の4種類が存在します。いずれも、WEBアプリケーションを実行するためには欠かせない職業です。


WEBプログラマー




WEBプログラマーとはプログラミング言語を駆使してWEBアプリケーションを構築する職業です。


インターネット上で利用できるものはすべてウェブアプリケーションといってもいいかもしれませんが、プログラムを書かずに文字や画像情報だけでできたサイトはプログラミング技術を持たない人でも構築することが可能ですので、一般的にはウェブアプリケーションとは言いません。ウェブアプリケーションとは、PHPやPerl、Javaなど、何かしらのプログラムで構築されたもの、と思ってもらえばいいです。


WEBプログラマーは、基本的にはインターネットをする時のように、ブラウザで使用できるアプリケーションを開発することが多いです。ショッピングサイトや情報を検索・表示するサイト、SNS、写真・動画閲覧サイトなどの多くの人に使われるようなものから、企業内で使われる予算や研究データ、人事、総務・財務に関するようなアプリケーションなども開発します。


大規模なサイトで構築するのに何十人、何百人という人員が関わっているようなものもあれば、一人もしくは数人~十数人程度で開発されるようなウェブアプリケーションもあります。



大規模なものでいうと、楽天ショッピングやAmazonなどのショッピングサイトは、プログラムを組んで開発されています。Googleなどの検索エンジンや、Twitter・FacebookなどのSNSやYoutubeもそうです。


また、小さなところでは企業やネットショップなどの申し込みフォームやクレジットカード決済ページなどもプログラムを利用して構築されています。


WEBプログラマーはこのようなサイトをPHPやJava、Ruby、Perlといったプログラミング言語を用いて構築していきます。WEBエンジニアがよく使うプログラミング言語のページには、各言語の将来性や学習のしやすさ、求人の多さなどの詳細をまとめていますので参考にしてみてください。


WEBアプリケーションを開発するときにはデータベースを用いることも多く、データベースの知識が求められることも多いです。




SE(システム・エンジニア)


SEは顧客との打ち合わせや、どんなシステムを実現するのかという仕様を設計したり、それを動作させるためのプログラムの設計などに関する仕事を行います。プログラマーはプログラムを直接書くという仕事が中心ですが、SEはそれよりも上流の仕事が中心になります。




プログラムを書いて実際にウェブアプリケーションを作成する場合、まず最初にSEがどのようなアプリを作るかということを決めなければなりません。どのような機能が必要か、どんな画面にするのか、ユーザーが入力した内容に対してどんな結果を表示するのか、ということをまず決定します。


社内で独自に構築するのであれば社内のメンバーで協議して取りまとめます。社内ではなく社外の顧客からの依頼であれば、顧客のところに出向いて要望を聞き、どのようなアプリケーションを作ればいいかをまとめます。そして、どのような機能が必要になるか、どんな画面にするかということを具体的に検討します。


お客さんの要望を聞きながら仕様に落とし込んでいきますので、システム開発に対して幅広い知識が求められます。プログラムに関することやサーバー・ネットワークに関すること、そしてデータベースの知識などなど、専門知識が多い方が顧客との会話もスムーズですし、どのようなアプリケーションを構築すれば良いかということがしっかりとイメージできるようになります。実現が難しい要望は無理であることを伝えたり、逆に代替案を提案したりすることもあります。


最終的に仕様が固まったら、それをプログラマーに指示して開発作業を進めます。


この際、SEもプログラマーと一緒になってプログラムを書くこともあれば、SEはプログラムを書かずにプロジェクトの進捗を管理したり、顧客との窓口になって報告や打ち合わせを行ったりすることもあります。


このあたりは、企業の規模や社風によって変わってきます。SEもプログラムを書くことができると、より良い設計ができるようになるため、SEになる前に必ずプログラマーを経験させる企業も多いです。しかし、企業によってはプログラムを書かないSEもたくさんいます。





WEBデザイナー


WEBアプリケーションは多くの人に利用されるものなので、画面デザインというのはとても重要です。使いやすいサイト構成になるようにしたり、ロゴやアイコン、画像を作成したり、見やすく感じの良いカラー選択、画面上のパーツのデザインを担当します。デザインが良いと多くの人を惹きつけ、アクセス数が増えたり売り上げがアップすることも多々あり、とても重要な仕事です。




このようなWEBデザインに関する仕事をするのがWEBデザイナーです。


WEBデザイナーはPhotoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)などを使ってデザインをしていきます。プログラマーやSEとは違って、プログラムのことがわからなくても大丈夫です。


また、SEやプログラマーはプログラミングを必要とするサイトの構築が主な仕事になりますが、WEBデザイナーは必ずしもそうとは限りません。プログラムを使わない、文字と画像だけでできたようなサイトの構築を依頼されることも多いです。


WEBエンジニアというとプログラミングの知識が必要なイメージがありますが、WEBデザイナーはWEBサイトを綺麗に仕上げたり、サイトが見やすくなるようにデザインするのがお仕事です。




インフラエンジニア


WEBアプリケーションの構築を依頼された場合、作ったアプリケーションを公開して利用してもらうためには、専用のコンピューター上に配置してあげる必要があります。




レンタルサーバーなどを借りてそこに置くだけで良いのであれば何も知識はいらないのですが、専用のコンピューター(サーバー)を用意する場合は、そうはいきません。

インターネット上には様々な危険があります。常にハッキングしようと狙われているといっても過言ではありません。実際にサーバーを管理していると、毎日のように不正アクセスを試みるアタックがあります。


顧客から依頼された大事なWEBアプリケーションに不正アクセスされて、データを書き換えられたり盗まれたりすると信用問題だけにとどまらず、賠償問題にまで発展しかねません。


レンタルサーバーであればセキュリティ対策などはあらかじめ完了した状態で利用できますが、専用のサーバーはセキュリティ対策やネットワークなどの設定をすべて自分たちで行わなければなりません。


また、システムにそれほど負荷がかからないようなものであれば、プログラマーやSEが設定することもあります。しかし、負荷がかかるような大きなシステムであったり、セキュリティレベルがきわめて高いような場合にはインフラエンジニアと呼ばれるサーバーやネットワークを担当する技術者が対応します。


アクセスが増えて負荷がかかるような場合には、あらかじめ用意しておいた複数のサーバーに割り当てることで負荷の分散をはかったり、万が一コンピューターが故障して使用できなくなっても、サービスが止まらないようにサーバーやデータベースを冗長化しておくといった処理があります。


このようなサーバーの設定やセキュリティ、ネットワークなどの構築を担うのがインフラエンジニアのお仕事になります。


OSに関する知識やネットワークなどの知識、データベースの知識やセキュリティの知識など幅広い知識が要求されます。


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