Pythonが使えるレンタルサーバー バージョンと速度の比較からおすすめを紹介
![](../images/python.jpg)
Pythonが使えるレンタルサーバーをご紹介したいと思います。レンタルサーバーでPythonが使えるところは意外と少ないですのでご参考になればと思います。
Pythonは2系と3系の2つのバージョンがあります。両者の間で仕様が大きく違う部分がありますので、レンタルサーバー各社でのバージョンの違いについてもまとめています。
また、プログラムを動かすときには少しでも高速な方が快適です。レンタルサーバー各社で実際にPythonの実行速度を測定してみましたので、その結果もご紹介します。
[このページの内容]
Pythonの実行速度の比較~一番快適に使えるレンタルサーバーはどこ?
実際にレンタルサーバー各社でPythonの実行速度を計測してみましたので、その結果をまとめてみました。
今回はPython 3.6などのバージョン3系と、Python 2.7などのバージョン2系を用いて、各レンタルサーバーで実行速度を測定しました。測定条件は以下のようになります。
1.乱数を50万回発生させるのに要する時間を計測
2.1を10回繰り返し、その平均時間を算出
3.1~2を1時間に一回実行し、24時間に渡って計測
2.1を10回繰り返し、その平均時間を算出
3.1~2を1時間に一回実行し、24時間に渡って計測
1時間に1回、乱数を50万回発生させてその処理時間を計測するということを24時間にわたって行いました。そして、その平均値をグラフと表にまとめています。
今回、乱数を発生させるという基本的なプログラムで実行速度に違いが出るかなと思ったのですが、意外にもレンタルサーバー各社で違いが出ました。速いところと遅いところで2倍近くも差が出たのには驚きました。
Python 3系の実行速度の違い
まずは、Python 3.Xです。処理時間が短いほど(棒グラフが短いほど)、実行速度が速いことを意味しています。
![](../images/articles/python/python3X-avg.jpg)
(赤字:実行速度が一番速かったもの)
レンタルサーバー (契約プラン) |
Python 3.x 実行時間 (バージョン) |
---|---|
ロリポップ (スタンダード) |
68.62ms (3.4) |
エックスサーバー (X10) |
122.12ms (3.6) |
スターサーバー (スタンダード) |
150.27ms (3.6) |
コアサーバー (CORE-A) |
175.22ms (3.x)*1 |
バリューサーバー (スタンダード) |
113.31ms (3.6) |
*1 マイナーバージョンはセキュリティ上の理由で開示できず
Python 3系の実行速度を各レンタルサーバーで比較したところ、ロリポップが一番高速に動作しました。他のレンタルサーバーの約半分という、とても速いスピードでした。
![](../images/ecalbt011_005.png)
ただし、ロリポップで使えるPythonのバージョンは3.4です。もし、より新しいバージョンが良い場合には、バリューサーバーやエックスサーバーが良いでしょう。
特にバリューサーバーはPythonの実行速度は2番目でしたが、MySQLが高速に動作するレンタルサーバーです。PythonとMySQLを使う場合には良い選択肢になるでしょう。
![](../images/ecalbt011_005.png)
ちなみに、さくらインターネットではPython 3系は標準では使うことができません。
Python 2系の実行速度の違い
続いてPython 2.Xです。こちらも処理時間が短いほど(棒グラフが短いほど)、実行速度が速いことを意味しています。
![](../images/articles/python/python2X-avg.jpg)
(赤字:実行速度が一番速かったもの)
レンタルサーバー (契約プラン) |
Python 2.x 実行時間 (バージョン) |
---|---|
ロリポップ (スタンダード) |
71.76ms (2.7) |
さくら (スタンダード) |
101.13ms (2.7) |
エックスサーバー (X10) |
101.41ms (2.7) |
スターサーバー (スタンダード) |
93.37ms (2.7) |
コアサーバー (CORE-A) |
143.60ms (2.x)*1 |
バリューサーバー (スタンダード) |
106.52ms (2.6) |
Python 2系でもロリポップが一番高速に動作しました。ロリポップはPython 3系も速く、安定した動作です。他のレンタルサーバーと比べて2倍近くも差がつくこともあり、少しでも速くPythonプログラムを実行したいのであれば、ロリポップは非常におすすめです。
Python 2系では、続いてスターサーバーもまずまず高速に動作しました。スターサーバーは1カ月の料金がロリポップよりも安くなるので、コスパを重視する方には良い選択肢になるでしょう。
これらのサーバーについて、以下にまとめていますのでご参照ください。
Pythonが使えるレンタルサーバー
ロリポップ
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運営会社:ペパポ株式会社 Pythonのバージョン: 2.7, 3.4 言語:Python, PHP, Perl, Ruby データベース:MySQL, SQLite 月額 100円~ |
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ロリポップは18年の実績があり、これまでに170万人以上の人が利用したサイトでとても安定感があります。利用料金も安く、とても人気のあるレンタルサーバーです。 WordPressが簡単に使えるのはもちろんのこと、WordPressの高速化機能も搭載されています。 ロリポップはMySQLが動作するサーバー環境を選択することができます。プログラムの実行速度がより速くなることを期待できます。 ![]() ![]() ![]() |
バリューサーバー
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運営会社:GMO DigiRock Pythonのバージョン:2.x, 3.x 言語:Python, PHP, Perl, Ruby, C/C++ データベース:MySQL, PostgreSQL, SQLite 月額 133円~ |
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しっかり使えるスタンダードプランでも月額334円となっていて、非常に安価にホームページを運用することができます。 そして、バリューサーバーはMySQLがとても高速に動作するレンタルサーバーです。しかも、レンタルサーバーの中では珍しく、PostgreSQLも使えます。PostgreSQLのバージョンは9.2ですが、高速で安定した運用が可能です。 MySQLやPostgreSQLを使ったサイト運営を考えている場合は、非常に良い選択肢になるでしょう。 ![]() ![]() ![]() |
スターサーバー
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運営会社:ネットオウル株式会社 Pythonのバージョン: 2.7, 3.4 言語:Python, PHP, Perl, Ruby データベース:MySQL 月額 126円~ 4大特典キャンペーン実施中 |
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2021年3月期の日本マーケティングリサーチ機構調べにおいて、ブロガー満足度No.1とレンタルサーバー初心者満足度No.1を獲得しています。 安い価格で利用できる高性能なレンタルサーバーです。使い勝手も良いです。 今回スターサーバーは、Python 2系の速度がまずまず高速に動作しました。 ただし、スターサーバーではSSHを使うことができません。サーバーにログインして、コマンドラインで操作をしたい場合には不便に感じるかもしれません。開発環境で作ったものをそのままアップするだけで動作するプログラムが向いていると言えます。 アクセス数が増えてきた場合にはサーバーの引っ越しを行う必要もなく、簡単に上位プランに移行させることができます。 初期費用無料、契約期間1年無料延長、独自ドメイン1年間無料などのキャンペーンを実施中です。2021年5月10日まで。 ![]() ![]() |
エックスサーバー
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運営会社:エックスサーバー株式会社 Pythonのバージョン:2.7, 3.6 言語:Python, PHP, Perl, Ruby データベース:MySQL、SQLite 月額 900 円~ キャンペーン実施中 |
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エックスサーバーは豊富なセキュリティ機能が用意されています。 SSHも使え、公開鍵認証によるログインが可能なので、セキュリティを確保しながらリモート操作が可能です。 また、自動でバックアップが行われていますので、万が一大事なファイルを消してしまったり、誤ってデータを消してしまった場合でも復元することが可能です。 最大3万円キャッシュバック &ドメイン無料プレゼント・更新料永久無料キャンペーン実施中です。2021年4月15日18:00まで。 ![]() ![]() ![]() |
さくらインターネット
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運営会社:さくらインターネット株式会社 Pythonのバージョン:2.7.x 言語:Python, PHP, Perl, Ruby データベース:MySQL, SQLite 月額 129円~ |
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さくらインターネットは15年以上の実績があり、個人から法人、官公庁まで幅広く利用されている安定した人気のあるレンタルサーバーです。 Pythonはバージョン2.7しか用意されていませんが、以下のような充実の機能が用意されています。 サイトのバックアップやテスト環境を構築できる機能があり、WordPressのアップデートを行ったり、デザインを変更したりする際などに便利です。テスト環境で十分に確認を行ってから、安心して本番環境を更新することができます。 SSLは無料で利用することができます。サイトのURLをwwwあり、またはwwwなしに統一しようとする場合には、設定が若干難しいです。設定方法についてまとめていますので、以下のレビューページをご参照ください。 日ごとの503エラーの発生状況や転送量を確認する機能があり、とても便利です。またHTTPの同時接続数ならびに転送量の上限を緩和する機能もあるので、アクセスが増えたり、あらかじめアクセスの増加がわかっている場合にはとても役に立ちます。 ![]() ![]() ![]() |
コアサーバー
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運営会社:GMO DigiRock Pythonのバージョン:2.x, 3.x 言語:Python, PHP,Perl,Ruby, C/C++ データベース:PostgreSQL、MySQL, SQLite 月額 198 円~ |
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コアサーバーでは空き状況を見て契約するサーバーを選択することができます。そのため、とても快適な環境でホームページの運営をスタートすることができます。 サーバーと合わせて独自ドメインも同時に契約する場合は、とても簡単にホームページやWordPressの設定を行うことができますが、独自ドメインを別途取得する場合には、設定が少し難しくなります。その場合は、以下のレビューページに独自ドメインの設定方法をまとめていますのでご参照ください。 コアサーバーでは、MySQLだけでなくPostgreSQLも使えます。特にCORE Aプラン以上だと、データベースの利用個数が無制限になります。 ![]() ![]() ![]() |
まとめ
Pythonはメジャーなプログラミング言語なのですが、サポートしているレンタルサーバーというのは意外と少ないです。
ここで紹介したレンタルサーバーはいずれもユーザー数が多いレンタルサーバーなのでどこを契約しても安心です。ただ、プログラムが少しでも高速に動作する方が快適だと思いますので、ロリポップやバリューサーバーなどで動かしてみるのが一番良いのではないかと思います。
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