[レビュー]エックスサーバーの速度や機能を評価
エックスサーバーは高速に動作し、しかも豊富なセキュリティ機能や自動バックアップ機能などが用意されていて、安心してサイト運営を行うことができるレンタルサーバーです。
WordPressを簡単にインストールできる機能が備わっていますので、気軽にホームページを立ち上げることができます。
PHP / Python / Ruby / Perlの各プログラミング言語、ならびにデータベースとしてMySQLを利用することができます。特にPHPの実行速度はトップクラスに速く、PHPを使ったホームページを構築する方にはとてもおすすめです。
今回、エックスサーバーのX10プランにて、各プログラムやデータベースの実行速度を測定したり、機能を使用した内容についてレビューをご紹介します。
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→ エックスサーバー
このレビューではエックスサーバーのX10プランを用いています。
プログラミング言語の実行速度とバージョン
エックスサーバーでPHP、Python、Ruby、Perlの各プログラミング言語の実行速度を計測しました。
実行条件は以下の通りです。乱数を発生させる時間を言語ごとに計測しています。
1.乱数を50万回発生させるのに要する時間を計測
2.1を10回繰り返し、その平均時間を算出
3.1~2を1時間に一回実行し、24時間に渡って計測
PHP
PHPの実行速度を24時間にわたって計測しました。以下にその結果をまとめています。
PHPのバージョンは7.4と5.6を使用しました。
PHPはバージョン7.4が平均5.54ms(1回の乱数発生につき1.11×10-5ms)、バージョン5.6が平均41.54ms(1回の乱数発生につき8.30×10-5ms)となりました。
バージョン5.6とバージョン7.4では約7倍の差がありました。PHPを使用するのであれば、バージョン7.4を使用すると高速な動作が可能になります。また、PHP7.3などもPHP7.4と同程度の高速な動作をしました。
エックスサーバーはPHPの速度(PHP7.X)が速いです。とても快適に動作しますので、PHPを使うのであればおすすめのレンタルサーバーです。
時間帯によって遅くなるということもなく、どの時間帯でも高速で安定していました。
PHP7.4 | PHP5.6 | |
---|---|---|
平均 | 5.54ms | 41.54ms |
乱数を1回発生させるのに要する時間 | 1.11×10-5ms | 8.30×10-5ms |
エックスサーバーで利用できるPHPのバージョンは以下のようになっています。
利用可能バージョン | |
---|---|
PHP 7.X | 7.4 / 7.3 / 7.2 / 7.1 / 7.0 |
PHP 5.X | 5.6 / 5.5 / 5.4 / 5.3 / 5.1 |
バージョンの切り替えは管理画面から簡単に行うことができます。エックスサーバーでは、PHP 7.4 / 7.3 / 7.2以外は非推奨となっていますが、使えるバージョンが多いです。
Python
Pythonの実行速度を24時間にわたって計測しました。以下にその結果をまとめています。
今回、Python 3.6、Python 2.7の2つのバージョンで計測を行いました。
Pythonはバージョン3.6が平均122.12ms(1回の乱数発生につき2.44×10-4ms)、バージョン2.7が平均101.41ms(1回の乱数発生につき2.03×10-4ms)となりました。
エックスサーバーでは、わずかな差ではありますが、Python 2系の方がPython 3系よりもやや速いという結果になりました。
Python 3.6 |
Python 2.7 |
|
---|---|---|
平均 | 122.12ms | 101.41ms |
乱数を1回発生させるのに要する時間 | 2.44×10-4ms | 2.03×10-4ms |
エックスサーバーではPythonは3つのバージョンを使うことができます。契約プランによって変わるということはありませんので、適宜切り替えて使うと良いでしょう。
利用可能 バージョン |
|
---|---|
Python 3.X | 3.7 / 3.4 |
Python 2.X | 2.7 |
Ruby
Rubyの実行速度を24時間にわたって計測しました。以下にその結果をまとめています。
Rubyのバージョンは2.0になります。
実行速度は平均73.93ms(1回の乱数発生につき1.48×10-4ms)となりました。時間帯によって速度が大きく変化するということもなく、安定して使うことができます。
Ruby 2.0 | |
---|---|
平均 | 73.93ms |
乱数を1回発生させるのに要する時間 | 1.48×10-4ms |
エックスサーバーではRubyは以下のバージョンを使用することができます。Ruby 1.Xは使えませんのでご注意ください。
利用可能 バージョン |
|
---|---|
Ruby 2.X | 2.0 |
Ruby 1.X | - |
Perl
Perlの実行速度を24時間にわたって計測しました。その結果を以下にまとめています。
Perlは平均111.31ms(1回の乱数発生につき2.23×10-4ms)で実行が可能です。時間帯によって遅くなるということもなく、どの時間帯でも安定していました。
平均 | 111.31ms |
---|---|
乱数を1回発生させるのに要する時間 | 2.23×10-4ms |
エックスサーバーで利用できるPerlのバージョンは以下のようになっています。
利用可能 バージョン |
|
---|---|
Perl 5.X | 5.16 |
データベース: MySQLのバージョンと実行速度
MySQLの実行速度を24時間にわたって計測しました。その結果を以下にまとめています。
MySQLの実行条件は以下のようになります。データベースへの接続と実行はPHPを利用しています。
MySQLのバージョン: 5.7
PHPのバージョン: 7.4
<前提条件>
・100万件のデータが登録されたテーブルAを用意。
・インデックスを追加。
<処理内容>
1.上記テーブルAに対して、select文を実行してlike検索を行う。
2.上記テーブルAに対して、update文を実行してデータの更新を行う。
3.1と2の処理を50回繰り返す。
4.3を10回繰り返し、その平均時間を算出
5.1~4を1時間に一回実行し、24時間に渡って計測
MySQLは平均47.14ms(select文とupdate文の1セットの処理につき0.94ms)で実行が可能でした。
24時間の平均 | 47.14ms |
---|---|
select文とupdate文の1セットの実行に要する時間 | 0.94ms |
利用できるMySQLのバージョンは以下のようになっています。
利用可能バージョン | |
---|---|
MySQL 8.X | - |
MySQL 5.X | 5.7 |
エックスサーバーではMySQL 5.7が使えます。MySQL 8.Xは使うことはできません。
データベースの操作は、管理画面からphpMyAdminというツールを使うことができます。ブラウザから操作でき、SQLを入力することなくテーブルの作成や参照ができたりします。もちろん、SQLを直接実行することも可能です。
また、SSHによってコマンドラインで直接操作することも可能です。
独自ドメインとSSL
ロリポップではレンタルサーバーを申し込むと、**.xsrv.jpというサブドメインを1つ使用することができるようになります。
このサブドメインとは別に独自ドメインを取得して使用することも可能です。エックスサーバーの運営会社のドメイン取得サービスである「エックスドメイン」との連携が可能なのはもちろんのこと、他のドメイン取得サービスで取得した独自ドメインも設定することが可能です。
また、SSLを無料で設定することが可能です。独自ドメインを追加する際に、チェックボックスにチェックを入れるだけで、超簡単に設定できてとても便利です。
エックスサーバーでSSLを設定する方法
鍵認証でのSSHが使えるから安全
エックスサーバーではSSHが使えます。
通常のIDとパスワードでログインできますが、それに加えて公開鍵認証によるログインとなりますので、安全に接続することができます。
また、SSHでの接続はドメインごとにONとOFFを切り替えることができます。使わない場合はOFFにすることも可能です。
WordPressの簡単インストールに対応
エックスサーバーではWordPressを簡単にインストールできます。
WordPressはデータベースとしてMySQLを使用しますが、データベースの作成も自動で行ってくれます。操作としては、名前とパスワードなどを設定してボタンを押すだけです。非常に簡単にWordPressでのサイト運営が始められます。
安心の自動バックアップ機能
エックスサーバーでは自動バックアップ機能が用意されています。
1つはサーバーのフォルダに対してバックアップを行うことができます。ドメインに対するデータや、メールデータがバックアップの対象となります。
これらのデータ(以降サーバーデータと呼ぶ)については、手動でバックアップすることができます。また、何もしなくても毎日自動でバックアップの実行が行われていますので、万が一サーバーデータを誤って消してしまうということがあっても、バックアップから復元することが可能です。
自動バックアップによるサーバーデータの保存期間は、過去7日分になります。自動バックアップのデータは申請する必要があり、料金が5,000円となります。それでも、万が一の時に備えてデータがバックアップされているのは安心ですね。
また、MySQLデータベースのデータも毎日自動でバックアップされています。過去14日分のデータが保存されていて、こちらは無料で復元することが可能です。申請も特に必要なく、管理画面から日付を指定して簡単に復元することが可能です。
まとめ
エックスサーバーは高速な動作が可能なレンタルサーバーです。特にPHP7系の速度はとても速く、とても快適に動作しました。
PHPを使ったサイト運営を考えているのであれば、とても良いレンタルサーバーです。
エックスサーバーでは10日間の無料お試し期間がありますので、是非利用してみてはいかがでしょうか?
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