データベース操作ツールA5:SQL Mk-2が便利 使い方からできることまでを解説
データベースを操作するためのGUIツールはたくさんありますが、日本製のフリーソフトで、MySQLやPostgreSQL、Oracleなどの複数のデータベースを操作することができるA5:SQL Mk-2がとても便利です。このページでは、A5:SQL Mk-2について解説します。
[このページの内容]
A5:SQL Mk-2で接続できるデータベース
A5:SQL Mk-2はなかなか便利なツールで、これ1つでMySQLやPostgreSQL、Oracleなど複数のデータベースに接続することができます。各データベース専用のツールを起動せずに済むので、管理がとてもシンプルになって便利です。
公式サイトに記載されている対応データベースは以下の通りです。
- Oracle(OCI接続 または 直接接続 または OLEDB, ODBC)
- Microsoft SQL Server (OLE DBプロバイダ利用)
- IBM DB2 (ODBCドライバ利用)
- PostgreSQL (直接接続 または ODBC)
- MySQL (直接接続)
- その他のDBは OLEDB, ODBC
インストール方法
(1)Vectorのサイトから無料でダウンロードできます。
A5:SQL Mk-2 (Vector)
(2)zipファイルをダウンロードし解凍します。解凍してできたフォルダを好きなところに配置します。ここでは、Cドライブの直下に配置しました。
インストールはこれだけです。とても簡単ですね。解凍してできたフォルダの中にあるA5M2.exeというファイルをダブルクリックすると、ソフトが起動します。続けて、データベースへの接続を行います。MySQLやPostgreSQLなどのデータベースを起動しておいてください。
データベースへの接続の仕方
(1)ダウンロードして最初の起動時に、以下のようなウィンドウが開きます。
A5:SQL Mk-2で保存するデータベースへの接続先の管理を、レジストリで行うかそれとも設定ファイルに書き出すかを選択します。
レジストリが汚れるのが嫌だという方は設定ファイル(ポータブルモード)を選択してください。ポータブルモードでは、A5:SQL Mk-2が入ったフォルダを丸ごとUSBなどに移して持ち歩くことができます。ノートパソコンに設定を移して使用したり、PCを新しくしたときなどに設定が簡単に移行できるので便利です。
(2)今回は、ポータブルモードで設定を行ってみました。この設定を選択すると、パスワードの設定が推奨されます。データベースへの接続情報を保護するためです。起動するたびにパスワードの入力が求められるようになります。パスワードの入力をしたくなければ、空欄で設定すれば大丈夫です。
(3)次に、接続するデータベースの情報を登録します。データベースを起動しておいてください。
(4)画面左下の「追加」ボタンをクリックします。
(5)接続するデータベースの種類を選択します。
(6)今回はMySQLに接続してみます。ホスト名、ユーザーID、パスワードを入力してOKボタンをクリックします。
(7)データベースの情報が表示されます。問題なければ、右下にある「閉じる」ボタンをクリックします。
(8)A5:SQL Mk-2のメイン画面が表示されます。左側に登録したデータベースの情報が表示されていますので、ダブルクリックします。
(9)接続ボタンをクリックして、データベースへの接続を行います。
(10)データベースに接続すると、下のようにデータベースの詳細が表示されるようになります。見たいデータベースをクリックしてさらにテーブルとその中身などを見ることができます。
A5:SQL Mk-2でできること
A5:SQL Mk-2でできることはいろいろありますが、筆者が使っていて便利だなと思ったのは以下の点です。
(1)データベースが変わっても、このソフト1つで管理できる。
(2)クエリーの実行
以下のように、create文やselect文、insert文、update文など、データベースの操作に必要なSQLが実行できます。
ただ、複数のクエリをまとめて実行するときは、普通にセミコロン「;」で区切っても実行してくれません。実行したい行を選択して実行する必要があります。最初、この点がわからずに戸惑いました。でも、いったん使い方がわかると、テキパキと使えるようになります。
(3)テーブル内容のインポート・エクスポート機能
テーブル内容をCSV形式にて、エクスポートしたり、インポートしたり出来ます。また、データベース内のテーブルを一括でエクスポートしたり、インポートしたりすることも出来ます。
(4)ER図の作成・自動生成機能
ER図を自分で書くこともできますし、データベースのテーブル構造からリバースエンジニアリングで自動生成することもできます。
以下のER図はリバースエンジニアリングで作成したものです。参照制約も反映されます。
そのほかにもいろいろとできる機能が搭載されています。詳細は、本家サイトをご覧ください。
A5:SQL Mk-2の本家サイト
まとめ
A5:SQL Mk-2は日本製のフリーソフトで、複数のデータベースを扱うことができてとても便利だなと感じました。
SQLが実行できるのはもちろんのこと、データのインポート・エクスポートやER図のリバースエンジニアリングにも対応しているのはとても良かったです。ER図は手書きすると面倒なので、リバースエンジニアリングで一気に自動生成してしまうことができれば、顧客への納品時にもとても楽ができて便利だと思いました。
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