Core i5-10400のベンチマークとレビュー
今回、自作の小型デスクトップPCであるASRock DeskMini H470を作ってみました。選択したCPUはCore i5-10400です。
それまで私が使っていたノートパソコンからは大幅な性能アップとなり、非常にサクサクと快適に動作するのですが、実際のベンチマークはどの程度のスコアになっているか計測してみました。
このページでは、Core i5-10400に対して各ベンチマークソフトで計測したスコアと、このCPUを実際に使ってみた感想・レビューをご紹介します。
ベンチマークの計測に用いたパソコンの仕様
今回、Core i5-10400のベンチマークの計測に用いたパソコンは、ASRock DeskMini H470という自作PCになります。非常にコンパクトなデスクトップパソコンです。
詳細なスペックは以下の通りです。
機種名:ASRock DeskMini H470
CPU: Core i5-10400
メモリ:32GB (16GB×2)
ストレージ:SSD 1TB
以下ではこのPCを用いて、Core i5-10400のベンチマークを計測しました。
ベンチマークの結果
Core i5-10400の性能を測定するために、CINEBENCH R20、R23、Passmarkの書くベンチマークソフトを使用しました。以下にそれぞれの結果を掲載します。
CINEBENCH R20
最初にCINEBENCH R23です。
マルチコアが3138 pts、シングルコアが438 ptsとなりました。上位モデルにはかないませんが、なかなか良いスコアです。できればシングルコアがもう少し伸びてくれればうれしいですね。
CPU | スコア(CINEBENCH R20) 青:マルチコア 、赤:シングルコア |
---|---|
Core i7-12700K | 8745 754 |
Core i7-11700K | 5609 610 |
Core i7-10700 | 4832 498 |
Core i5-12400 | 4778 663 |
Core i5-11400 | 3961 536 |
Core i5-10400 | 3138 438 |
Core i3-10100 | 2278 445 |
CINEBENCH R23
次はCINEBENCH R23です。
スコアはマルチコアが8225 pts、シングルコアが1139ptsとなりました。
CPU | スコア(CINEBENCH R23) 青:マルチコア 、赤:シングルコア |
---|---|
Core i7-12700K | 22781 1934 |
Core i7-11700K | 14959 1590 |
Core i5-12400 | 12396 1607 |
Core i7-10700 | 12205 1252 |
Core i5-11400 | 10085 1402 |
Core i5-10400 | 8225 1139 |
Core i3-10100 | 5574 1134 |
Passmark
最後にPassmarkです。スコアは13402となりました。
CPU | スコア(Passmark) |
---|---|
Core i7-12700K | 32479 |
Core i7-11700K | 25229 |
Core i5-12400 | 19504 |
Core i7-10700 | 17614 |
Core i5-11400 | 17502 |
Core i5-10400 | 13402 |
Core i3-10100 | 8927 |
内蔵グラフィックスのベンチマーク
続いて3DMarkでグラフィックスの性能を計測してみました。Core i5-10400の内蔵グラフィックスはIntel UHDグラフィックス630になります。
Fire Strike
Fire Strikeのスコアは1246となりました。一般的な用途には十分ですが、ゲームをするのにはちょっと厳しいですね。
Night Raid
Night Raidのスコアは6561となりました。Core i5-1135G7などIris Xeを搭載したノートパソコンだと、Night Raidのスコアが12000~16000程度になることが多いので、それと比べると半分程度のグラフィックス性能です。
ただ、ネットや動画を見たりするなど、一般的な用途であれば全く問題はありません。
実際に使用した感想
この記事を書いている時点では、デスクトップ向けの第12世代のインテルCPUが登場していて、すでにCore i5-10400は2世代前のものになっています。そういう意味ではCore
i5-10400は型落ちとなっています。
ベンチマークの結果でも第11世代や第12世代のCPUと比べるとスコアは落ちます。少しでも良い性能の良いCPUが良ければ、第11世代以上のCPUがおすすめです。グラフィックスの性能も高いです。
ただ、今回小型のデスクトップPCであるASRock DeskMini H470でCore i5-10400を実際に使ってみたところ、非常に快適に使うことができています。
パソコンの起動は速いですし、ログインも引っ掛かりがなく、パッとデスクトップが表示されることが多いです。
アプリの動作も高速です。筆者はホームページの作成をするために、多くの画像を編集するのですが、20枚程度の画像を同時に開いてもすぐに読み込みが完了しますし、ウィンドウやダイアログの表示がとてもキビキビしていて、以前よりも格段に作業スピードがアップしました。
負荷のかかる作業はそれほどしないということもありますが、発熱もとても抑えられていて、本体を触ってもほんのり温かい程度をずっとキープしています。
今回このCPUを使ってみて、性能アップが達成できて作業効率もアップし、個人的にはとても満足しています。
ただ、隣の芝は青いという感じなのですが、やっぱり第11世代以上のCPUの高いグラフィックス性能は魅力的だなと思います。このグラフィックスがあれば、軽くフォートナイトでもしてみようかなと思うのですが、今のところはプレイできていません。まあ、ゲームができない分、作業に集中できていいのですが・・・。グラフィックス性能を必要とするような作業の予定はないのですが、少し欲しかったなとは思います。
客観的にみると、第12世代のCPUが出た現状では、Core i5-10400を選択するメリットは少ないかもしれません。
ただ、なるべく静かなデスクトップを組みたい人や、価格を抑えて良い性能のCPUを購入したい人にとっては良い選択肢ではないかと思います。新しいCPUが出ている今は価格が下がって、とてもコスパの良いCPUになっています。
インテルCore i5-10400