WEBエンジニアがマイナンバー対応個人情報保護士の資格に合格することの意味




会社で個人情報保護士の資格を取得することが推奨されたため、試験勉強をしてこの資格をとりました。民間の資格なのですが、WEBエンジニアとして開発するシステムや会社の顧客情報などの管理にも大きく影響するので、取得してとても良かったと思っています。




初めての資格取得は2007年、そしてマイナンバー法が施行された


元々私はこの資格を2007年に取得していました。2年おきに更新する必要があるので、かれこれ4回くらい更新しています。


そして、2016年1月からはマイナンバー法が施行されました。マイナンバーはご存知の通り、国民一人一人に割り当てられる固有の番号です。年金などの行政管理が円滑に行われるようになるだけでなく、将来的には医療や金融での利用が見込まれています。我々の生活がとても便利になる反面、第3者に知られると犯罪に悪用されるかもしれないという、非常に大事な番号でもあります。


マイナンバーは個人情報としてとても秘匿性の高いものですので、その管理は慎重に行わなければなりません。万が一漏えいさせたり、厳格な運用・管理を怠った場合は重い罰則が科されます。マイナンバーが登場したことによって、新しい個人情報保護の時代に突入したというわけです。


このような状況の変化があったため、個人情報保護士の資格もマイナンバーに対応した知識の習得が求められるようになりました。2016年から始まった個人情報保護士の資格試験ではマイナンバーに関する問題が出題されるようになりましたが、一方で私のように法律施行以前に資格を取得した人は、マイナンバーの知識がありません。


そのため、このような人を対象にして、実践的な知識を身につける目的でマイナンバー講習会を受けることができるようになりました。講習を受講して講義の最後に行われるテストを受けて一定の正答率以上の場合に、マイナンバー対応の個人情報保護士に昇格することができます。



マイナンバー講習会を受講して無事合格しました!


そして、実際私もこの講習会を先日受けてきました。時間にして約3時間の講義。テスト時間は約40分。大学を卒業してからというもの、このようなまとまった時間の講義を受けたりテストを受けることがなかったので、ちょっと疲れてしまいましたが、講義の内容はとても明快でわかりやすかったです。


テスト問題がどういうものかといったことは残念ながらここでは公表できませんが、講義の内容をしっかり聞いていれば、確実に点が取れることは間違いありません。


実際、私はマイナンバーの知識ゼロの状態で勉強もせずに講義を聞きに行きましたが、無事にマイナンバー対応個人情報保護士として合格しました!


そのカードがこちらです。Professionalの文字が入ってグレードアップ感があります。




参考までに以前のカードもご紹介します。以前のゴールドカードもどこか高級感がありますが、やっぱり上の方がかっこいい感じですね。





どうしてWEBエンジニアに個人情報保護の知識が必要なのか?


SEやプログラマーなどのWEBエンジニアはシステムを開発するときに、顧客情報や社員情報、患者情報などを管理することがあります。


たとえば、ネットショップを構築するときにはホームページから氏名や年齢、住所などの個人情報を入力します。業務管理アプリケーションを作るような場合では、社員番号、氏名、住所、部署などの情報をデータベースに保存します。


これらの個人情報を処理するシステムを構築する場合に、個人情報保護法とその運用について理解しておかないと、法律的に問題のあるシステムを構築してしまうことになりかねません。


また、SEとして仕様を策定したりプロトタイプを見せる場面においても、個人情報保護の観点から顧客に提案することができれば、顧客からの評価がとても高くなります


時代の流れは個人情報の保護が強く求められていますので、顧客から相談があった場合に自信を持ってシステム構築の提案ができるようになります。


実際、私もシステム開発をしているときに顧客情報や社員情報を安全に管理するにはどうしたらいいですか?などと質問されることも多く、個人情報保護の観点からシステム提案を行うことも増えてきました。


WEBエンジニアとして個人情報保護の知識は時代の流れに沿ったものだと思います。是非一度受験してみてはいかがでしょうか?


公式ホームページはこちら → http://www.joho-gakushu.or.jp/piip/piip.html





このエントリーをはてなブックマークに追加



関連記事 

1.マイナンバー制度のメリットをプログラマーの視点で考える
2.exif情報を持つ写真をブログやSNSにアップするときの注意点
3.プログラマーはユーザーから見える部分に注力しよう
4.システム開発ではプログラムだけでなくマニュアルも手を抜いてはいけない