作業用プログラムでもいい加減に書かないことが大事


プログラマーとしてウェブアプリケーションのプログラムを書いていると、作業用のプログラムを書くことがあります。実装する機能には直接は関係ないようなプログラムで、お客さんに対しても納品する必要がないようなプログラムのことです。


たとえば、ウェブ検索システムを開発している場合、基本的には検索機能だけを開発すればいいので、データ登録用のプログラムは自分がわかればいいようにササッと書いてしまうことがよくあります。


今まではこれで問題ないことが多かったのですが、最近何回かこのようなやり方ではうまくいかない案件に遭遇しました。


どういった案件かというと、上のウェブ検索システムのように、当初はお客さんからいただいたデータをこちらでデータベースに登録し、それをウェブ上で検索するシステムを作ってくれ、という内容でした。


いただいたデータの整形やデータベースへの登録は納品物に含まれなかったので、自分がやりやすいようにこれらのプログラムを書いてササッと作りました。


依頼を受けて納品したときはこれで全く問題なかったのですが、問題は年度がかわって同じお客さんからシステムの機能強化の依頼を新たにいただいたときのことでした。今度はデータベースのデータ更新をお客さん側でやりたいから、データ更新用のプログラムを納品してくれという要望をいただいたのです。


このときに、困ったなと思ったのです。


というのも、データの登録用プログラムはあるけど、自分で使いやすいように組んでしまったので、お客さんがわかるような形になっていなかったからです。お客さんが実行しやすいようにするためには、修正しないといけない部分が多く、書き直したほうが早いような形になっていました。


もし、最初からわかりやすいプログラムを書いていれば、このような手戻りは発生せずに済む話です。しかも、随分前に書いたものでプログラム内にコメントも入れていなかったためにプログラムを読み直さなければならず、面倒な作業になってしまいました。


納品物には含まれないからいいや、と思って手を抜いているとせっかく作ったものを利用できず面倒な作業になってしまう、という失敗でした。


プログラムを書くときは、どんなものであれわかりやすくて読みやすいプログラムを書くということが大事ですね。




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