インデックスされないかも?新規ドメインの取得前に確認すべきこと




新規ドメインを取得して希望を胸にホームページを公開したものの、3日経っても1週間経っても検索エンジンにインデックスされない、という状況が起こることがあります。実は、私もかつて一度経験したことがあり、何かペナルティになるようなことをしたかな?と思って、ホームページをもう一度見直してみるのですが、思い当たることは何もありません。


検索エンジンにインデックスされないと、ホームページにやって来る人がいません。ページ数が100ページであろうと1000ページであろうと、いつまで経ってもアクセスは0です。


こんなことになってしまったら嫌ですよね。実は、このとき早めに気がついたので、新しくドメインを取得し直してもう一度公開し直したら、ちゃんとインデックスされて1日で検索エンジンに表示されるようになりました。胸をなでおろしたのを今でもよく覚えています。もし、あのとき気がつかなかったらと思うとゾッとします。


では、そのとき私が何をやって確認したかをご紹介したいと思います。もし、この記事を読まれている方が新規ドメインを取得して公開しようと考えておられるのであれば、同じ方法を試すことで、新規ドメインがインデックスされないという事態を回避することができるのではないかと思います。



そのドメインは本当に新規ですか?


新規にドメインを取得できたからと言って、それが今まで誰にも使われたことがないという保証はありません。ホームページは毎日数千個ずつ使われなくなっていっているとも言われています。使われなくなったドメインは、ドメイン取得サイトで簡単に取得できてしまいます。自分が一番最初に使い始めたドメインだと思っていたのに、本当は以前誰かが使っていたドメイン名を、新たに自分が引き継いで使い始めることもあり得るのです。一般的に、誰かが以前使っていたドメインのことを中古ドメインと呼びます


中古ドメインの情報は検索エンジン側でしっかりと記憶されています。もし、そのドメインの前の持ち主が検索エンジンが違反と判定するようなことをしていると、ペナルティが課されていることもあります。


そうすると、中古ドメインと知らずに取得したドメインでホームページを公開したとしても、ペナルティが課せられているので全くインデックスされないことがありますし、インデックスされたとしても全然検索エンジンで上位表示されないということもあり得るのです。


こうなってしまってはサイトを運営していく気力が萎えてしまいますよね。そうならないためにも、まずは、取得したいドメインが本当に新規のものなのかを確認する必要があります。




取得したいドメイン名が過去に使用されていないかどうかを確認する方法


新規ドメインを取得したいと思ったら、まずは過去にそのドメインが使用されていなかったかどうかを調べると良いです。


WayBackMachineというサイトでは、インターネット上にあるあらゆるサイトの情報を過去10年以上に渡って保存しています。ここでドメインを入力して検索すると、そのドメインが過去にどんな状態だったのかを調べることができます。

WayBackMachine (https://archive.org/web/)


たとえば、Yahoo(http://yahoo.co.jp/)を例にご紹介します。
まず、ページ上部にあるボックスにドメイン名を入力して、「BROWSE HISTORY」ボタンを押します。





結果が表示されます。Yahooの場合は、1996年から2018年までの履歴が保存されていました。この中でまず、調べたい年をクリックして選択します。その年のカレンダーが下に表示されますので、見たい日付をクリックしてください。






すると、選択した日付のドメインの状態が表示されます。今の場合、2011年2月のyahoo.co.jpドメインは、下の画像のような状態になっていたことがわかります。つまり、2011年2月はYahooのサイトとして運営されていたことがわかります。






同様にして、過去のいくつかの時点でドメインの運営状態を調べることができます。



では、htkt2004.ddo.jpというドメインを調べてみましょう。こちらは、2007年5月の時点では下の画像のようにアクセスアップツールを提供しているサイトとして運営されていたようですが、2017年9月の時点になると犬や猫用のダニやノミの駆除剤を販売するネットショップとして、それまでとは違う状態で運営されていたことがわかります。つまり、このドメインは、途中で持ち主が変わって別のサイトとして運営されていたことがわかります。このような場合、運が良いと非常にうまくいくこともあるのですが、一方でペナルティがかかっていてどうしようもないダメサイトになってしまう危険性もあります。










さらにspace-super-robot.comで検索した場合はどうでしょうか?こちらの場合は、下の写真のように何も履歴が残っていないようです。つまり、このドメインであれば以前に誰も使ったことがないと言える可能性が高いです。新規にドメインをスタートしたいということであれば、この例のように、何も履歴が残っていないもので始めるのが良いです。







ただ、WayBackMachineはあらゆるサイトの情報を保存していますが、必ずしも全てを網羅しているとは言い切れません。運営期間が短くてWayBackMachine に保存される前に閉鎖されてしまったという可能性もあります。


それでも、WayBackMachineは十分に役に立つツールで、もし検索して履歴が残っているようであれば、新規ドメインとして始めるのはやめたほうが良いです。


私は、新規ドメインだと思ってスタートしたのにいつまで経ってもインデックスされず、このWayBackMachineで検索したら、昔誰かが使っていた中古ドメインだったということがわかったということがありました。新規ドメインを取得する前にWayBackMachineを使っていたら、ドメイン代がパーにならずに済みましたし、時間の無駄にもならなかったのに、と後悔したのをよく覚えています。


そのあとに、WayBackMachineでチェックして履歴に残っていないのを確認した上でドメインを新たに取得し直すと、うまくインデックスされて上位表示もできるようになりました。


このWayBackMachineはとても良いツールなので、是非使ってみてください。





ブラックリスト確認ツールを使って、新規ドメインかどうかを二重にチェック


上で紹介したWayBackMachineを使えばほぼ大丈夫なのですが、念のためもう1つのツールで2重にチェックをかけておくと安心です。


それはaguseというツールで、ブラックリストに載っているかどうかを教えてくれるものです。

aguse : https://www.aguse.jp


こちらもドメイン名で検索すると、ブラックリストに載っていないかどうかを一覧で表示してくれます。取得前の新規ドメインを検索しても、通常は下の画像のようにページが存在しないという旨の表示が出ます。まだ、誰も取得したことがないため、存在していなくて当然ですよね。もし、ここでページの存在が確認されれば、それは新規ドメインではありません。そのドメインは取得しないようにした方が良いです。






ドメインを取得後に、もう一度検索をかけると、今度は下の画像のように結果が表示されるようになります。







そして、このページの一番下に、ブラックリスト情報が載っています。ブラックリストにはいくつか種類があり、それらすべてがSAFEと判定されていれば、そのドメインは安全に使うことができます。




しかし、もしブラックリストに載っていると、下の画像のようにCAUTIONなどの表示が出ます。つまり、そのドメインは過去になんらかのペナルティを受けるようなサイトとして使用されていたことがわかります。






新規ドメインであれば、当然ブラックリストには載っていません。ブラックリストに載るということは、過去に運営されていたことを示す証拠、つまり中古ドメインになります。


WayBackMachineで確認して新規ドメインだと思って取得した後に、aguseを使ってブラックリストに載っていたら、そのドメインは残念ながらアウトです。すぐに放棄して、新しいドメインを取得しなおしましょう。ドメイン代は損をしますが、時間を無駄にせずに早めに気がつけて良かったと思うようにするしかありません。


WayBackMachineで履歴が残っていなくて、aguseでもブラックリストに載っていなければ、そのサイトは新規ドメインとして安心して運営を続けられます





誰でも思いつくようなドメイン名は要注意


ドメインを取得するときには英語を組み合わせたり、日本語をローマ字にしたりしますが、誰でも思いつくような短い単語や簡単な単語の組み合わせというのは、すでに誰かが一度取得していた中古ドメインの可能性が高まります。


実は、新規ドメインだと思ったのにインデックスされなくて困ったというものは、とても簡単な英単語の組み合わせでできたものでした。「こんないいサイト名なのに、誰もドメインを取っていないんだ!?」とうれしい気持ちで購入したのに、実は全くのダメ・ドメインでした。とても大きな落とし穴で本当にショックでした。


このように、うまく取得できるなと思っても安心は禁物ですので、念のために事前に上記2つのツールを使ってチェックをしておきましょう。





まとめ


新規ドメインでホームページを作りたいと思っても、思わぬ落とし穴があることがあります。それを防ぐためにも、ここで紹介した2つのツールは非常に役に立ちますので、是非使ってみてください。お金は全くかかりませんので、とても便利ですよ。





このエントリーをはてなブックマークに追加



関連記事 

1.ホームページの独自ドメインを取得する方法
2.ムームードメインで独自ドメイン取得のレビュー
3.コアサーバーで独自ドメインを設定する方法
4.WEBプログラミングにおすすめの高速で安定したレンタルサーバー

▲ このページの上部へ戻る