ホームページをSSL化するメリットとデメリット




ホームページを公開するにあたって、暗号化機能を提供するSSLを導入するかどうか迷うことはないでしょうか?

「SSLを導入するのってなんだか難しそう」、「私のサイトは別に保護しなければいけない情報なんてないから別にいいや」、「SSLは高そう」なんて思っている方は、SSLを導入するメリットとデメリットを知っていただけたらなと思います。


時代はSSL導入の方向に流れていますので、ぜひ下の内容をご覧になっていただければと思います。



検索結果の表示順位が上がる




2016年くらいにGoogleから次のような内容が正式に発表されました。

「今後、検索エンジンの検索結果順位の決め方に、サイトへのSSLの導入の有無を組み込む」

これはどういうことかというと、Googleは検索結果の表示順位を決める指標の1つとして、SSLが導入されているかどうかを判断材料にするということです。

つまり、もし同じような内容のサイトがあった場合に、SSLを導入しているサイトの方がより上位に表示されることが起こる、ということを意味しています。


検索エンジンの順位が高ければ、より多くの人にホームページを見てもらえることになります。


もし、SSLを導入しないことによって順位が下げられてしまうととても悲しいですよね。でも、サイトがSSL化されていれば順位が今よりも上がる可能性が出てくるので、とてもメリットがあるといえます。


ホームページにメールアドレスや氏名などの個人情報を登録するようなフォームが無かったとしても関係しますので、是非ともSSLを導入しておく方が良いです。




訪れたユーザーに安心感を与える




SSLの大きな役割は通信を暗号化するということです。ホームページからメールアドレスや氏名などの情報を入力する場合に暗号化されていないと、通信を傍受された場合に個人情報が漏れてしまうのではないかと心配になってしまいます。


特に最近はWi-Fiなどの無線通信を使う機会が増えていますので、ホームページが暗号化されていないと情報が漏れてしまう危険性が高くなります。


最近ではセキュリティ意識が高まっています。もし、ネットショップで商品を販売していたり、個人情報を入力するための登録フォームを設置しているのに、SSLを導入していないと、ユーザーが不安になってサイトから離脱してしまう可能性が高くなります。


売り上げの減少に直結してしまうため、ビジネスサイトではSSLを導入しておいたほうが良いです。


SSLが導入されているとユーザーに安心感を与えることができます。




暗号化だけが必要な個人サイト等なら無料で導入できる




「暗号化するメリットはわかった。でも、SSLを導入するのはお金がかかるんじゃないの?」と思われる方も多いかもしれませんね。


一昔前ならSSLの導入にはお金が必要でした。安ければ数千円程度で、高ければ数十万円することもありました。


しかし、今は技術が進んで、暗号化だけなら無料で導入することができるようになっています。


ロリポップやエックスサーバー、コアサーバー、さくらインターネットといった、多くのレンタルサーバーでは無料でSSLが導入できる仕組みが搭載されています。しかも、とても簡単に導入できるようになっていて、初心者でも簡単に設定することができます。


この無料SSLが実現できるのは通信の暗号化です。金銭のやり取りがないような一般的な個人サイトなどではこれで十分です。





企業ホームページなど、信頼度を上げる必要がある場合は費用と手間がかかる




SSLには通信の暗号化のほかに、サイトや企業・組織の存在証明という役割もあります。


たとえばお金を振り込むようなホームページの場合を考えてみましょう。もし、そのホームページがSSL化されていても、そのサイトを運営している組織が偽物であったり実在しない場合、そのサイトでお金を振り込むのはとても危険です。


企業や組織のホームページなどでは、サイトの運営組織が確実に存在していて正規のものであると証明されていれば、お金を振り込むような場合でも信頼度が上がります。


SSLを導入する場合には、この存在証明を組み込むことができます。


ただ、暗号化だけでなく存在証明も組み込む場合には審査に時間がかかったり、費用も数万円~数十万円ほどかかります。また、レンタルサーバーなどに導入する場合に証明書のインストールを行う必要があるなど、手間と時間、そしてお金がかかります。このあたりがデメリットです。


ただ、多くの企業では一般的な通信の暗号化だけで足りる場合も多いのも事実です。


ホームページで行う内容をよく検討してみて、お金の振り込みが発生するなど、信頼度を上げないとユーザーが離脱してしまうと思われる場合には、存在証明を組み込んだSSLの導入を考えてみてください。





まとめ - 結局どうすればいい?


もし、個人で趣味のホームページや日記、情報発信をするような場合にはレンタルサーバーで利用できる無料SSLで大丈夫です。


お金をかけることなく検索順位も上がり、なおかつサイトを訪れてくれたユーザーの安心感も向上していいことづくめです。


また、氏名や生年月日などの個人情報を入力するフォームを設置しているような場合でも、無料のSSLだけで大丈夫です。


企業のホームページでも同様です。企業のホームページだからといって存在証明を必ず組み込む必要はありません。


お金の振り込みやクレジットカード番号の入力、マイナンバーの入力など、非常にデリケートな扱いを求められるような情報を提供する仕組みが備わっているホームページを運営する場合には、存在証明を組み込んだSSLを導入したほうが良いです。

ホームページで実現する内容を検討してみて、適切なSSLを導入してみてください。



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